インプラント 骨が細い部位のインプラント(GBR法・骨造成法)



骨があまりないとインプラントが出来ません。
骨の幅や高さを増大させて、骨を作ることを
GBR法(Guided Bone Regeneration)といいます。
この症例は、骨の幅も高さも足りなかったので
GBR法+ソケットリフトを用いてインプラントをしました。
歯が入るまでに1年かかる大変なパターンです。
1 骨が十分にある場合
2 骨が少し足りない場合
3 骨がかなり足りない場合
で分類すると、今回は3に相当します。


状態が良くない歯を放置してしまったため骨の幅が足りません。インプラントを希望されている場合は、明らかに悪い歯ははやめに抜かないと、骨が溶けてインプラントが難しくなります。

黄色い線に挟まれた部分が骨です。 特に手前側の骨の長さが足りません。

インプラント埋入の前に、骨の幅と高さを増やすためにまずGBRを行いました。
骨補填材を入れて、Gore TR Membraneという膜をおきました。現在は別の膜を使用しています。
この状態で骨が出来るまで6ヶ月待ちます。

6ヵ月後のレントゲン写真。
随分骨の高さがアップしました。

これくらい骨ができればインプラント治療がしやすくなります。

骨の高さとともに幅も増えました。

インプラント2本埋入手術時。 更に幅を増やすため人工骨を足してあります。

咬合力が大変強く、歯ぎしりをする患者さんだったので、長さがもう少し欲しくてソケットリフトを併用して更に骨を作りました。黄色い線が増やした部分です。

更に6ヶ月待って、本歯が入りました。今は奥歯でも白い強度のある歯を提供しています。
骨がなくてインプラントができないといわれた方、一度ご相談ください。
限度はありますが、できるかもしれません。
治療期間 1年


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