歯周組織再生療法

歯周組織再生療法とは歯周病で一度失ってしまった歯周組織(歯槽骨、歯根膜)を特殊な治療によって再生させる最先端の手術の事です。
適応症は

  • 歯磨きがきちんとできる方。
  • 垂直的な骨欠損(できるだけ45°以内)。全体的に骨が喪失した部位はできません。 部分的におきた骨欠損が適応です。
  • できれば3壁性骨欠損(2壁性、1壁性だと再生量は少なくなります)。
  • タバコを吸わない方。
  • 糖尿病でない方。
再生材料は

・エムドゲイン

・エムドゲイン+人工骨

・GEM21(成長因子+β-TCP)

・GTR法

などがあり、症例により使い分けています。


一見正常に見える右上4番、

レントゲンを撮ると大きな骨欠損(黒い影)があります。このままでは抜けてしまうのも時間の問題です。深い垂直性骨欠損です。生活歯ですので、根管治療は必要ありません。

中はあけてみるとレントゲン通り骨欠損が大きいです。 歯石、不良肉芽を顕微鏡で拡大して確認しながら除去して、

骨再生材のGEM21をつめます。

縫合して終了。

この手術は減張切開する事が多いので、少し腫れが出やすいです。

影がなくなりました。 このあと1〜2年かけて人工骨が骨に置き換わっていきます。