金属床義歯

金属の強固なフレームを用いた義歯。保険のプラスチック義歯と比べて、壊れにくく、よく咬めて、薄くできる分、違和感が少ない義歯です。保険外診療となっております。


奥歯に保険の部分入れ歯を使用していました。
保険のプラスチックフレーム(レジン床義歯)は強度が不足しやすく、折れることがよくあります。
レジン床はほぼ仮歯扱いですので、定期的に作り直しが前提となった治療法です。

食事中に折れてしまったそうです。

金属製のスコップとプラスチック製のスコップどちらが頑丈でしょうか。義歯も金属製の方が頑丈です。

新しく保険外の金属フレームがベースとなった強度の高い金属床義歯を作製いたしました。
金属は硬いのでより薄くつくることが可能です。
また咬む力にも耐えることが出来ますので、ほとんど折れることはありません。

お口の中に入った状態。
インプラントほどは咬めませんが、保険の入れ歯よりはずっとよく噛めます。
インプラント手術はちょっと抵抗があるけれども、保険の入れ歯よりは咬みたいという方にお薦めです。


保険の入れ歯が入っています、がゆるくてよく咬めません。保険の義歯のバネは硬いのですぐ緩んでしまいます。何回かはきつく調整できますが、何回目かで折れてしまいます。
真ん中の前歯は抜けてしまって、とりあえず仮歯を接着剤でつけた状態です。

前歯は全て削ってブリッジにしました。
右下4番(向かって左の前から4番目の歯)は延長ポンティックでエクステンションしてあります。
こちら側にこの一本の奥歯があるかないかで、
咬み心地や入れ歯の安定感が全く違います。
奥歯は金属フレームの入れ歯が入りました。
GクラスプといってGの形をしたバネを使用しています。
このバネは良く咬めるけれども残存歯に負担がかからない、すばらしいクラスプです。
この方法だと、バネをかけた歯が次々に抜けてしまうということはありません。

1年後の義歯の状態。 どこもこわれていません。

今10年経過しましたが、どこにも異常はなく長持ちさせる事ができています。